iPhoneを買わない理由
少し冷静に考えないと、少しでも気を抜くと、思わず勢いで買ってしまいそうになる。iPhone周辺は今、そんな雰囲気だ。雰囲気に流されてはいけない。必要な理由、もしくは必要じゃない理由を、自分なりに考えてみる。
▼なんのためにiPhone買うか?
1.携帯電話とのリプレース
まず考えるのは、携帯電話をリプレースするのかどうか。今使っているのは、auのW54T。iPhoneに変えて困りそうなことは、ざっと下記が思いつく。
・キャリアが変わる
・メールアドレスが変わる
・EZweb(携帯電話用Webサイト閲覧)が使えなくなる
・その他、ケータイ特有のカルチャーに触れられなくなる
・入力系の問題
・メールは書けるのか?(実用に耐える?)
・IMは使えるのか?(実用に耐える?)
・FeliCaが使えなくなる→SuicaとEdy停止
・BREWアプリが使えなくなる
リプレース可能かどうかは、この辺を捨てられるのか、iPhoneでどこまで代替できるのかということになってくる。
キャリアの変更はOK。メアドの変更も、敷居は高いが不可能ではない。ケータイ専用のサイトは使える状態になっている方が望ましいけど、捨てられないものではない。
自分にとって大きな壁は、FeliCaを捨てることと、iPhoneの入力系インターフェースが自分にとってどうかという点。小銭と定期券の世界に戻りたくないし、スムーズにメールが書けないとツラい。そうなると、携帯電話とのリプレースはなかなか厳しい。
2.Eee PC&EMOBILE とのリプレース
Zaurus+Willcomを使っていた頃であれば、リプレースも無問題だったと思うが、今はEee PC+EMOBILE。ブラウジングに限れば問題無いが、さすがにEee PCは立派な“ノートパソコン”。置き換えは考え難い。
3.iPodとのリプレース
結論から言えば、これも難しい。自分がiPod touchではなく、iPod classic(80GB)を選んだ理由は、まさに容量において。持ち歩く音楽を、100GB以上あるiTunesから可能な限り削ぎたくない。
じゃあフラッシュメモリが64GBくらいになれば、検討の余地が出てくるかといえば、そうでもない。容量的に置き換えられても、月々通信料を払い続けるのはどうも意味がよくわからない。そこを超えるには、何か別のサービスやアプリケーションが必要。たとえば定額で、ストリーミングの聴き放題サービスとか。
ということで、自分がiPhoneを買っても、既存のデバイスを置き換えるという発想では、うまくいかず不幸になるような気がする。そういう心構えで挑むのであれば、買うべきではない。
でも、これだけ多くの人が騒ぎ、議論し、期待している製品なのだから、もしかしたら、全く新しい用途が生まれるのかもしれない。そう考えると、やっぱりこれはまず、買ってから考えるしかないな。